【SMS料金】SMS送信サービスの料金相場
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SMS(ショートメッセージサービス)はスマートフォン・携帯電話の電話番号の情報を元に、相手にメッセージを送る仕組みのことで、ショートメールやCメールと呼ばれることもあります。
SMS送信はメール配信と異なり、1通当たりの送信料金は無料ではなく有料です。
また、SMSを自動送信、もしくは一斉送信する仕組みとして
「A2P-SMS送信サービス」(※)を使ったSMS送信もあります。この仕組みは法人向けの用途で利用され、個人からSMSを送る場合の料金とは異なります。
今回は「個人から送る場合」と「法人から送る場合」のSMSの料金相場について解説をしていきたいと思います。
※「A2P-SMS」は「Application to person SMS」の略で、企業と顧客とのコミュニケーションに使われるSMSを意味します。 一方、個人の携帯電話同士でやり取りするSMSは、「P2P(Person to Person) SMS」と呼ばれております。
目次
SMS送信の利用料金
法人がSMS(ショートメッセージ)を送信する際の料金
・SMS送信サービスを利用する
・SMS送信サービスを利用するメリット・デメリット
・SMS送信サービスの料金
SMS送信の費用対効果
SMS送信の料金まとめ
SMS送信の利用料金
通常のSMS送信の料金
SMS送信には、1通当たり3円の料金が発生します。一方、受信側の料金は無料です。
SMSには1通あたり文字数制限があり、70文字程度(半角160文字)の短いメッセージ送信が可能です。
最近では機種によって670文字送れるケースもありますが、基本的に1通当たりの料金は70文字で3円というに認識がよいです。670文字のSMSを送れば10通分の費用が発生します。
例外として、契約している携帯キャリアと料金プランにもよりますが、SMS送信料金が無料になるケースがあります。
例えば「同携帯キャリア間でのSMS送信」、「同携帯キャリアで且つ家族間でのSMS送信」は無料というケースです。
法人がSMS(ショートメッセージ)を送信する際の料金
SMS送信サービスを利用する
"法人が送る"といっても、手持ちのスマホ・携帯電話からSMSを送信する場合は個人から送る場合の料金と一緒です。
ただし、不特定多数に「SMSを一斉送信したい」場合や、「個人利用のスマホから仕事用途でSMSを送信するのはよくないのではないか?」といったケースでは"SMS送信サービス"が利用されます。
SMS送信サービスの1通あたりの料金は個人から送信する場合と比較して、料金が少し割高になります。
詳しい料金相場は「SMS送信サービスの料金」で解説します。
SMS送信サービスを利用するメリット・デメリット
デメリットといえば、1通当たりのコストが個人から送る場合(1通3円)よりも高くなることです。
料金相場は直収サービスで15円前後、非直収で8円前後です。
※詳しくは後述
もちろん下記のように大きなメリットもあります。
〇SMSを一斉送信できる
例えば、大量の宛先に対してSMSを一斉に送信することができます。
送信する方法として、エクセルに配信対象の電話番号をまとめておき、それを一括して配信システムに取り込むことができます。
この方法であれば配信先の設定を1件1件する必要がないため、運用が非常に楽です。
〇セグメント設定や、宛名を差し込んだSMS送信機能がある
一括で取り込んだリストに電話番号以外の属性情報(※)が含まれていれば、配信時に特定の属性をもつ人にだけセグメントをかけてSMS送信ができます。
また、宛名を差し込んだりすることができるため、よりメッセージの着眼率も高まります。
(※)属性情報の例:性別、住居の号室、クラス、購入日時など
〇SMS送信後の結果を確認できる
SMS送信サービスの管理画面上から配信した結果を確認することができます。
例えば家賃滞納者に督促通知などを送った際に、SMSの到達可否、詳細を明記したURLをきちんと確認してもらえたかなど、送信した対象を個人単位で確認することができます。
〇長文のSMS送信が可能
SMS送信は一般的に1通当たり70文字程度の文字数制限がありますが、SMS送信サービスの場合、600字以上の長文SMSを送信できます。
SMS送信サービスの料金
それでは具体的にSMS送信サービスの料金相場をお伝えします。
先に結論から述べてしまうと、到達率が高い"直収"のSMS送信サービスの導入をおすすめします。
それでは、直収とはなんのか?なぜおすすめなのか?
具体的に解説していきます。
①料金は、キャリア直収と非直収のサービスで、2種類ある
まず、SMS送信サービスには「直収」と「非直収」という2種類の送信サービスがあります。
●直収のSMS送信サービス
「直収」のSMS送信サービスは、docomo、au、Softbank、楽天モバイルといった国内携帯キャリアと「直接接続したサービス」です。
「直接接続したSMS送信サービス」は国内携帯キャリアが正規ルートとして定めている国内回線からSMSを送信することができます。正規ルートを通して送信されたSMSは携帯キャリアからブロックされる割合が少なくなります。
そのため、国内の携帯キャリアにSMSを確実に届けたい場合は直収のSMS送信サービスを導入しましょう。
●非直収のSMS送信サービス
一方、「非直収」のSMS送信サービスとは、国内携帯キャリアと直接接続しておらず、国際回線からSMSが送信されます。国内携帯キャリアが定めている正規ルートでのSMS送信でないため、到達率が下がる懸念があります。
海外のSMS流通量は日本と比較して圧倒的に多く、基本的に国際回線を介してSMSが送信されています。
海外ではスパムSMSも多いことから、国内携帯キャリアは国際回線から送られるSMSを一定数ブロックする仕組みが働き到達率が下がってしまいます。
②「非直収」のSMS送信サービスの料金相場
非直収のSMS送信サービスの料金相場は「8円前後」です。"一定数SMSが届かない"という問題があるものの価格は直収のサービスと比較して安くなるのが最大のメリットです。
③「直収」のSMS送信サービスの料金相場
国内直収のSMS送信サービスの料金相場は「15円前後」です。
価格は非直収と比較して高くなりますが、国内ユーザーには"SMSが確実に届く"というメリットがあるため、重要な通知や確実に届けたいメッセージを送りたい場合は、直収であることがサービス検討の必須要件になります。
※SMS送信サービスの料金と到達率面以外に大切な判断軸
【機能】料金も大事ですが、SMS送信サービスの機能面もチェックしておくとよいです。オーバースペックで不必要に料金が割高になってしまっているケースも少なくないため、予め要件を整理しておきましょう。
【セキュリティ対策】セキュリティは中々HPや製品資料からだけでは判断がつかないもの。最も簡単な判断指標はサービスの導入実績です。中堅・大手・上場企業などはシステムを導入する際に厳しいセキュリティ要件を設定しているケースが少なくないため、サービス導入先の企業をチェックしてみると分かり易いです。
【サポート】電話でのサポート対応はあるか?など、いざというときにお客様が質問しても対応を受け付けられるサポート態勢があるのかどうかも確認しておくと安心です。
サービス選びで失敗しないためにも単純な1通あたりのSMS送信料金だけに捕らわれないことが大切です。
SMS 送信の費用対効果
SMS送信サービスを導入する際に最も気になるのが費用対効果。
実際にどの程度の費用対効果が期待できるのか?いくつか例を交えて紹介をしていきたいと思います。
SMSとDMどちらが費用対効果は高い?
まず料金面ですが、はがきDMの場合、1,000通でおおよそ1通あたり70~80円前後が料金相場です。
一方SMS送信の場合、1通あたりの料金相場は15円前後(直収サービスの場合)になるので、料金面でいえば圧倒的にSMSが安くなります。
続いて効果ですが、SMSの開封率は90%以上と言われており、メッセージを確実に届けられる手段といえます。
なぜ開封率が高いのか?
SMSはスマホ・携帯電話に標準搭載されているため、アプリのインストールが不要です。
標準搭載のため、スマホのポップアップ画面に通知が届き見逃されにくくなります。
また、メール配信などと比較すると流通量が少なく、メッセージが埋もれることがないということも開封率が高い大きな要因です。
もちろん紙媒体でアプローチすることで、反応を得られる人も一定数はいるわけなのでDMは送らないほうがいいというわけではありません。
ただ、費用対効果を考えた際は代替え手段としてSMSを活用することで料金を最小限におさえる効果も期待できます。
SMSとメール配信、どちらにコストを割くべき?
SMS送信とメールを費用対効果の面で比較した場合、開封率の高さなどだけみると圧倒的にSMS送信の方が効果は高いといえます。
ただし、SMS送信のデメリットとして1通送るごとに料金が発生することを考慮すると圧倒的にメール配信のほうが安いといえます。
メールかSMS、どちらの手段を使うかを判断する際に重要なポイントが"用途や目的に応じて使い分ける"ことです。
SMSは下図のように「特定の用途」で利用されるケースが多いです。
具体的な活用例として、アプリのインストールやログイン、チケット購入時の本人認証などをはじめ、督促、決済通知、業務連絡などの重要なメッセージを送る際に利用されることが多いです。
そのため、基本はメール配信で顧客にアプローチするが、確実に見て欲しい、もしくは緊急性の高いメッセージはSMS送信を活用するという、"用途に応じた使い分け"が有効的です。
因みに、今更メール?と思われたかもしれませんが、欧米で行われたポイントグラムの調査では35,000通のメール配信とDMの結果を比較すると、受け手の反応に大きな差はなかったものの、コストに関してはメール配信の方が100倍近く安かったというデータが出ていることからもメール配信が非常に費用対効果の高い手段だということがわかります。
SMSはコールセンターなどの人員・コスト削減に効く?
実は最近コールセンターやカスタマーサポートなどでSMSの活用が増えてきています。
電話対応中にお客様に確認をしてもらいたいURLを通話中の電話番号宛てに送信すれば、スマートな案内ができます。
通常、スタッフが顧客対応の電話を終えたあと顧客にメールや郵送物で案内を送るとします。この場合、スタッフの窓口対応の時間に加えて、顧客が案内を待つ時間が発生します。
これらのお客様対応が完了するまでの時間は、電話番号を利用したSMSで短縮できるため、スタッフがメールアドレスや郵送先の住所を確認・入力する手間も省けるといったメリットがあります。お客様側もすぐに案内を受けとれるので、確認漏れや待ち時間を減らすことができます。
このようなことから、窓口対応の人員にあてる費用削減の効果を期待でき、SMS送信で1通あたり料金が発生したとしても、一定の費用対効果を期待することができます。
SMS送信の料金まとめ
SMSの料金
SMS(ショートメッセージ)は無料でなく、1通あたり「3円程度」の料金が発生します。
また、法人の場合と個人でSMSを送る際の料金とは異なります。
法人が送る場面とは具体的にはSMSの一斉送信や本人認証をはじめとするSMSの自動配信などの用途が該当します。
このような用途で必要になるのが「SMS送信サービス」です。
SMS送信サービスは大量の宛先に一斉送信できるだけでなく、管理画面から送信結果(到達率、URLのクリック率)を個人単位で確認できたり、宛名の差込、セグメント(絞り込み)をかけた配信設定ができたりと高度な運用を実現します。
その分1通あたりの送信料金が個人から送る場合と比較して高くなります。
SMS送信サービスは料金だけで選ばない
SMS送信サービスには直収と非直収の2種類のサービスがあります。
できれば少し料金が高くなりますが"到達率の高い「直収のサービス」がおすすめ"です。
一方、料金が安価な国際回線網を利用した"「非直収のサービス」はSMSが届かな"どの問題が生じるリスクがあります。
※「直収のサービス」の料金相場は「15円前後」、「非直収のサービス」は「8円前後」が料金相場です。
SMS送信の費用対効果
個人から送信するよりも割高なSMS送信サービスを使ってまでSMS送信をするメリットはあるのか?
今回はDM、メール配信などと比較した際のSMSの費用対効果について解説しました。
SMS送信の最も大きな特徴は"圧倒的に開封率が高い"という点と、"特定の用途"で利用されるということです。
スマホ・携帯電話に標準搭載されているためポップアップ画面に受信通知が表示されるという点や、メール配信と比べて送られるシーンが限定的なためメッセージが埋もれないなどの理由が開封率を高める要因となっています。
また、1通送信するごとに数十円の料金が発生するため、重要な通知や本人認証など、特定の用途や確実に見て欲しい・緊急性の高いメッセージはSMS送信が有効的といえるでしょう。
1通当たりの料金面を考慮すれば、開封率も高く、DMの代替え手段としては最適とも考えられます。
コールセンターであれば窓口が電話対応時に電話番号を活用してSMS経由の案内などを送れば、対応がスマートになり人的コストの削減にも繋がります。
いかがでしたでしょうか?
個人と法人で送る場合のSMS送信料金の違い、SMS送信の料金と得られる効果という点で徹底解説をしていきました。
SMS送信サービスの選び方などについてもっと詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
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