メルマガの始め方や手順を解説
【目次】
メルマガ配信を始める前に
メルマガ配信を始めるには?
配信サービスでメルマガを始めるメリット
メルマガ配信を始めるポイント
メルマガ配信を始める際の注意点
効果的なメルマガ配信を学ぶには?
まとめ
メルマガ配信を始める前に
メルマガの目的を明確にしてから始める
メルマガ配信を始める際に重要なことが目的をある程度明確にすることです。
なぜかというと、目的に応じてメルマガのコンテンや運用方法も違いがでてくるからです。
例えば、メルマガを商品購入に直接繋げたいのか、関係構築の強化を目的にするのかで戦略が異なります。
より具体的にみていくと...
〇商品購入に繋げたい
・セールス系のメルマガ配信
・コンテンツ:キャンペーン・クーポンなどの「セールス系メール」
一方、顧客関係の強化を目的にするのであれば、読者に役立つ情報の配信やフォローアップを中心としたメルマガ配信が中心になります。
業種・サービスによってメルマガ始め方が違う
例えば、アパレルや家電量販店をはじめとする小売り系のECサイトであれば、キャンペーン・クーポンなどの「セールス系メール」がよく見られます。
一方、価格の安価な洋服や消費材とは異なり、商品単
価が高額であったり、ターゲットが法人であったりする場合は、商品購入までの検討時間も長くなり、場合によっては購買検討にあたって複数の人が関わります。
これらのケースでは、よほどニーズが強い商品・サービスでない場合、いきなりセールスメールを送っても購入には中々結びつきません。
そのため、顧客との関係構築や接触回数を増やすための長期的な情報発信をメルマガで行い、顧客が購入するタイミングが訪れるまでじっくりフォローアップを行うのが効果的です。
セールスが一人一人顧客をフォローアップするのは現実的に難しいため、見込み確度が高くなるまではメルマガで一斉にフォローアップをすると非常に効率よく顧客全体へのフォローが可能です。
まとめると、何を実現したくてメルマガをやるのか?をある程度明確にすることで、コンテンツの方向性や配信頻度などの運用面も定まってくるため、メルマガを始める段階でも効果的な配信が可能になります。
メルマガ配信を始めるには?
メルマガのテーマを決める
メルマガを始めるにあたって、目的を設定したあとは、次に「メルマガのテーマ」を決める必要があります。
タレントや著名人のメルマガのように、すでにファンがついているケースではない場合、膨大に存在するメルマガの中で、埋もれないだけの特長をもつコンテンツを配信する必要があります。
「受信者にとってお得なメール」、「最新情報」、「専門性の高い情報」を発信するなど、なんらかの形でメルマガ読者にとってメリットがある内容でなければ開封・クリックはされません。
また、受信者が差別化できないメルマガ配信もよくありません。
例えばメルマガ配信ツールを提供する会社がマーケティング全般の内容を幅広く発信するよりも、メルマガの運用ポイントやメルマガ配信の事例、テンプレート紹介など、メルマガ配信に特化した内容を配信したほうが、差別化ができて受信ボックスから埋もれづらくなります。
テーマをメルマガに絞ることで、メルマガ運用に係る人や興味を持っているひとに読まれやすくなります。
このように、自社のメルマガだからこそ届けることができるコンテンツというのを意識してメルマガを始めましょう。
メルマガを始めた後も分析と改善が必要
テーマを決めたら競合他社のメルマガ配信を分析してみて、どのようなコンテンツを発信しているのか傾向を掴んでいきましょう。
テーマと方向性がイメージできればメルマガをスムーズに始めることができます。
始めたあとも定期的に他社のメルマガを確認し、少しずつコンテンツや運用を見直していきましょう。
メルマガの読者を集める方法を考える
メルマガ読者となる人のメールアドレスをいかにして集めるかを検討しましょう。
特定電子メール法という法令があるため、手っ取り早く配信を始めるために購入したリストへの配信をするといったことがないようにしましょう。
※最悪の場合罰金も課せられます。
メルマガ配信スタンドが便利
メルマガ配信を始めると、会員管理やメールの配信設定、効果測定などがうまくできないといった課題が発生するケースは少なくありません。
メール配信専用のツールを利用することで、運用の負担や手間、配信の効果を最大限高めることができるので、自社でメルマガ運用の仕組みを用意できない人はメール配信サービスの導入を検討してみることをおすすめします。
配信サービスでメルマガを始めるメリット
無料のメルマガ配信スタンドで始める
無料のメルマガ配信スタンドは、コストが無料であることが最大の魅力ですが、無料である分、利用できる機能が制限されてきます。
また、配信通数が無料で配信できる通数の上限を超えると、有料のサービスと同様に料金が発生してきます。
そのため、きわめて小規模且つ試験的に運用をしてみたいという場合は無料のメルマガ配信スタンドの導入でも十分かもしれません。
一方、本格的なメルマガ配信を検討していれば、有料のメール配信サービスがおすすめです。
※有料サービスといっても、小規模配信であれば月額数千円程度での導入が可能です。
インストール型のメール配信ソフト
インストール型のメール配信ソフトは買い切り型で1度導入してしまえば、月額料金などが発生しないので低コストでメルマガ配信ができます。
無料ではないものの、初期導入費用の数万円程度しか必要がないので、格安です。
しかし、本格的なメルマガ配信を行うのには適さず、機能面の不足、一斉送信時にメールが届かなかったり、遅延したりといった課題が生じる可能性があります。
有料のメルマガ配信サービスで始める
さきに紹介したインストールが必要なメール配信ソフトも有料ですが、ここでいう有料のメルマガ配信サービスとはインターネット環境のみでアクセスができる「クラウドサービス(ASP・SaaS)」のことを指します。
有料のクラウドサービスであるメルマガ配信サービスは、無料の配信スタンドやインストールタイプのメルマガ配信ソフトと比較して、機能面や配信性能、運用の効率化というあらゆる観点でメルマガ配信の効果を高める仕組みが充実して備わっています。
さらに、クラウドサービス(ASP・SaaS)は、定期的に最新の機能が追加されたり、メール到達率が上がるようにメンテナンスされたり、といったメリットもあります。
また、インストールが必要なメール配信ソフトと異なり、セキュリティの脆弱性対策やアプリケーションのアップデートも定期的に行われるため、安心してメルマガの運用を行うことができます。
(自社でも同等の対策を行うこと自体は可能ですが、相応の費用や人的コストを掛けられる方以外は、費用対効果が合わなくなることの方が多いです。)
機能面では、ステップメール(自動配信)やシナリオメールが自動で配信できたり、会員の収集・管理を行うためのフォームやデータベース機能が備わっていたり、HTMLメール(画像など装飾付きのメール)をドラッグアンドドロップ操作だけで作成できるエディターが搭載されていたり、メルマガの効果を向上させるための機能や運用を効率化するための機能が数多く備わっていおり、簡単にメルマガ運用を始めることができます。
サービス提供会社ごとで、配信サービスに備わっている機能や特長が異なるため、トライアルなども試して比較検討することをおすすめします。
メルマガ配信を始めるポイント
メルマガ登録者・読者を集める
メルマガ配信を始めるにあたってのスタート地点となるのがメルマガ読者の収集です。
会員収集の方法は複数あります。
例えば、会員収集用の登録フォームをDMやチラシにQRコード形式で貼りつけたり、ECサイトやHPにメルマガ登録ページを設置したりしてメルマガ会員の登録を促します。
メルマガ配信サービスでは会員の収集が可能な登録フォーム機能が備わっているケースもあるので、積極的に活用していきましょう。
メルマガ会員の退会・配信解除の仕組み
メルマガにはオプトアウトというルール(特定電子メール法)があります。
これは、メルマガ受信者が自らメルマガを退会・解除できるような仕組みをメール本文に設定するということです。
オプトアウトの方法が分かりづらかったり、手間が必要以上に掛かったり、受信者にとって手間となるようなオプトアウト方法を採用すると、読者からの送信元への評判を落とすことはもちろん、最悪の場合、クレームに繋がるリスクもあるので注意が必要です。
退会・解除の仕組みについては、他社のメルマガをチェックしてみてわかりやすいオプトアウトを設定しましょう。
メルマガ配信サービスにはメール本文にメルマガの退会・解除の仕組みを簡単に設置・管理する機能があるため、手動による管理の手間が大幅に削減されるので便利です。
メルマガのタイトル設定が重要
メルマガ配信の効果においてとても関係するのがメルマガタイトルです。タイトル作成のポイントをまとめて紹介します。
【メルマガタイトル作成のポイント】
・メルマガ冒頭に読者が最もメリットを感じる文言を端的にまとめる
・〇%割引、〇月限定、〇億個の成分配合など、目立たせたい文言は【〇〇】や★〇〇★などの記号で囲い強調させる
注意しなければいけないのは、メルマガのタイトルと開封後の中身が乖離していることです。
あまりにタイトル負けしていると、一時的に多く開封されても、次回以降からは開封してもらえないリスクがあります。
誰でもそうだと思いますが、期待したにも関わらず、見たらガッカリするような体験をさせてしまうと、もう二度とファンになってくれなくなってしまうリスクが出ます。
ある程度興味を引かせなければいけないのですが、過度に期待を煽るような表現は使い過ぎないことをおすすめします。
また、メルマガタイトルの文字数もポイントです。パソコンはもちろん、スマホの場合は特にそうですが、受信ボックス一覧では10数文字あたりで文章が切れて表示されます。
因みに、人が一目で意味を理解できる件名の文字数は14文字程度と言われています。
そのため、タイトルでメルマガの内容を具体的に説明しすぎる必要はありません。内容を理解させるよりも、タイトルでは開封されるためにメルマガ受信者の注意を引くようなタイトル作成を意識しましょう。
メルマガの配信時間
メルマガは業種やサービスによって顧客の開封しやすい曜日、時間などが異なります。
実際にメルマガ配信の調査などを行うと、週末に集中しているケース、土日、深夜帯、お昼、夕方に配信するなど様々です。
メルマガを始めたばかりでは中々分かりませんが、自社の顧客にとって最適なメルマガ配信時間が何曜日の何時なのか?いくつかのパターンを検証してみることでメルマガの開封率を高めることができます。
意図的に深夜に送られるケースもゼロではありませんが、気を付けなければいけないのが意図せず深夜帯にメールが送られ、スマホの着信音を鳴らしてしまうことです。
人によっては深夜帯のメールが届いたことに対してクレームをするケースもあります。
メルマガの配信数が多いケースでは、システムの配信処理が追いつかず、夜間の遅い時間にメールが送られてしまうことがあります。
メルマガ配信サービスには時間帯制御の機能があるものがあるため、深夜帯の配信になりそうなものは翌日の配信に回したりするといった対応が自動で可能です。リアルタイムでメルマガを届けたい場合は高速配信に対応する配信サービスを選びましょう。
メルマガ配信後の効果を見て改善
メルマガ配信の効果を高めるには、地道なPDCAを回し続けるしかありません。
開封・クリック率が高いメルマガであっても、同じコンテンツばかり配信し続けていると、次第にメルマガの効果が下がっていくというデータがあります。
このような惰性メルマガにならないように定期的にメルマガの件名、コンテンツには変化をつけることが長期的に効果を落とさないうえで大切です。
メルマガ配信サービスの効果測定機能では開封、クリック率の高いメールの傾向がわかるため、少しずつ自社の顧客にとって最適な表現や構成を理解していくことが可能です。
ただし、PDCAを回すとは簡単に言っても、実際には相当の労力を必要とするものであり、限られた業務時間の中で、やれることも限られてきます。
限られた時間の中で、PDCAを回そうと思うと、一定の範囲を自動化するしかありません。
メルマガ配信サービスの中には、件名やコンテンツのABテストを自動化し、より少ない労力でPDCAを回せる仕組みを持ったサービスもありますので、できるだけ労力を掛けずにPDCAを回す方法を考えることも必要です。
メルマガ配信を始める際の注意点
メルマガ配信でやってはいけないのが迷惑メールを送ってしまうことです。
気を付けたいことは、送信元が迷惑メールを送っているつもりがなくても迷惑メール判定を読者から、またはISP(受信者側の受信サーバー)から受けてしまうケースがあることです。
迷惑メールとは、特定電子メール法に準拠しないオプトイン・オプトアウトが正しくできていないメルマガのことです。
また、配信通数が多すぎる、読者が求めていないコンテンツを配信していたり、迷惑メールと認識されやすい広告メールのようなメルマガも受信者に迷惑メール扱いされることがあります。
最近では、なりすまし・迷惑メール対策の仕組みも向上しており、受信者が何もしなくても一定数のメルマガを自動的にISPがブロックするようになっています。
ISPはメール・メルマガの送信元に対してスコアをつけており、スコアの低い送信元アドレスをブロックする働きがあります。 ISPのフィルターは、不特定多数に対して大量のメールを一斉送信した場合などに働く迷惑メールを防止する仕組みです。
実は、ISPの送信元を評価する評価軸は多数あります。
迷惑メールの要素がなくても、メール配信ツール自体にメールの到達率を高めるための仕組みやノウハウがないと迷惑メール判定されてしまい、到達率が下がることも多いので、なりすましメール対策、大量メールを確実に届けることができるメルマガ配信サービスを選ぶことがおすすめです。
参考記事:受信ボックスにメールが届かない原因と解決策をご紹介!
効果的なメルマガ配信を学ぶには?
メルマガの配信効果を高めるには、ある程度の基本となるノウハウが存在します。
参考になる無料のセミナーや記事を下記にまとめたいと思います。
〇おすすめメルマガセミナー
メール(メルマガ)マーケティングセミナー
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まとめ
今回はメルマガ配信の始め方について、始める手順や効果を高めるポイント、配信ツールの選び方などを紹介しました。
メルマガはセールスメールによる売上向上だけに限らず、長期的な施策として、顧客との関係構築やエンゲージメントの強化などの効果も期待できます。
それが最終的に売上や顧客のリピート率増加に繋がります。
是非、メルマガ配信のポイントを押さえて効果的なメルマガ配信を始めて頂ければ幸いです。
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数42億通・時間1,000万通以上(※)の高速メール配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
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