Gmailの経由情報が表示されないようにする方法
メルマガスタンドやソーシャルメディアから送られたメールをGmailで受信すると、送信者名の横に"経路"の表示と経由したドメイン情報が表示されることがあります。企業やショップから届くメールマガジンなど、メール配信システムから送られてきたと思われるメールの場合も同じです。
Googleでは、知り合いを装ったメールからユーザーを保護することを目的に、正しい情報を分かりやすく表示するためGmailにこの機能を搭載しています。
受信者にとって身に覚えのないドメイン名と経由情報が表示されるのは、違和感があるのではないかと懸念するメールマーケティング担当者は少なくないのではと思います。それよりも顧客からオプトインをしっかり取得し、有益な情報を提供しようと努力する担当者にとっては、なりすましメールと疑わる要因は極力避けたいという気持ちはわかります。
今回は、メール配信システムを利用した場合に経由情報が表示されないようにするための方法をご説明します。
表示されなくする方法は、以下の2つです。
1.受信者がそのメールに返信、もしくはアドレス帳に追加する。
Googleの説明では、これによりメールの送信者と受信者との間でメールのやり取りが発生していると判断されるからです。
2.SPFを公開し、ドメインに関連付けられたDKIMを登録
送信元の信頼性を示すために送信元ドメイン認証を付けてメールを送ることで解決します。"ドメインに関連づけられた"とは、メール送信時にFromアドレスで使用するドメインのことです。
このドメインで署名したDKIMキーをDNSサーバーに登録する必要があります。これを作成者署名といいます。
署名の種類には、この作成者署名の他に第三者署名があります。メール配信システムのご利用の場合、このFromアドレスで使用するドメイン名と異なる署名(第三者署名)が初期設定されていることがあります。この場合、Fromアドレスとドメインが異なるため、Gmailでは、やはり経路情報が表示されることになります。
Gmailで経路情報が表示されないようにするためには、作成者署名を自由に設定できるメール配信システムを選ぶ必要があります。
■署名元
DKIM署名をDSNサーバーに設定すると、Gmail側で「署名元」が表示されるようになります。これは、送信元ドメインが認証された"なりすましメール"ではないことを示します。DKIMを作成者署名で登録することで、この「署名元」を独自のドメインに表示することができ、受信者からみた際のメールの信頼度が上がります。
■送信元
送信元サーバーの情報が表示されます。メール配信システムをクラウドサービス・ASPで利用している場合は、提供企業が用意した送信サーバーの環境となります。
オンプレミス(ライセンス)で自社の環境にサーバーを用意して、メール配信を行う場合は、「送信元」の表示を独自のドメインにすることができます。
ワンクリック詐欺や迷惑メールなどメールの悪用がはびこる中、ユーザーはますますメールの受信や開封に慎重になってきています。送信側となる企業のメール担当者は、どのような環境でメールを受信しているかを考慮し、より読者が安心してメールを利用してもらうために対応していく必要があります。
参考:日本産業協会「迷惑メールの傾向」
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