メールの配信で遅れが生じる原因と解決方法

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メールが遅延!?その原因と解決方法

メールを送ったあと、かなり遅れてからメールが届いたという経験はありませんか?
ECサイトのタイムセールや即座に届けたいメルマガなど、即時性が重要なメールにおいて、メールの遅延は大きな痛手となります。

今回のブログでは「メールの配信で遅れが生じる原因とその解決方法」に焦点を当てていきます。


メールが送信されてから受信するまで

遅延が生じる原因を説明する前にまずは、メール送信~受信するまでの簡単な流れを見ていきましょう。


【メールが送信される仕組み】

メールが送信される仕組み


メールは上記の図の通り、まるでバケツリレーのごとく、複数のメールサーバーから転送(リレー)されて、送信者から受信者に届けられます。

そのため、みなさんがメーラーの送信ボタンを押した瞬間は、そのメールが相手に届いていない状態となります。通常、メールは数秒程度で届くと思いますが、ときどき、メールを送ってから時間がたっても受信できないようなことが発生します。
なぜ、このようなことはなぜ起きてしまうのでしょうか?


メールが遅延する原因はさまざま

メール遅延する主な原因としては、

  • ・転送(リレー)時による処理遅れ
  • ・メール送信側のパフォーマンス不足による遅れ
  • ・ISP(キャリア)による通信制限・ブロック

がありますので、順番に説明していきたいと思います。


1)転送(リレー)時による処理遅れ

さきほど、メールの仕組みを解説した時に「メールはバケツリレーのごとく転送(リレー)を繰り返し、受信者に届けられる」という説明をしました。
実はこの転送(リレー)をする際に何らかの要因で遅延が発生することがあるのです。


2)メールの送信量が転送(リレー)できる量を上回ってしまうケース

道路で渋滞が発生するケースを思い浮かべると理解しやすいと思いますが、4車線ある道路と2車線しかない道路では、同時に走れる車の台数が変わります。もし、4車線道路を走っていて、2車線に車線が減少するような場所では、その場所で必ず渋滞が発生してしまいます。メールも同様で、メールの流通量が想定以上に多くなり、メールを転送(リレー)する箇所の処理能力をオーバーしてしまった場合には、メールを転送する処理が間に合わなくなり、遅延が発生します。


3)メールの転送経路に何らかしらの障害が起きるケース

メールは転送を繰り返して、受信者に届けられます。
そのため、"転送サーバーが故障する"、"ネットワークに何らかしらの障害がある"など、転送する経路やサーバーなどに何らかしらの障害が起きている場合は、やはり、遅延することとなります。

解決には、まず最初に転送(リレー)時の遅延が送信側、受信側のどちらで起きているかを確認しましょう。

※受信したメールのメッセージヘッダーを見やすく表示してくれる「Messageheader」という便利なメールヘッダー情報抽出ツールもあります。


メール送信側のパフォーマンス不足による遅れ

みなさんが通常、業務で利用したり、プライベートで利用するようなメールの場合、大量の宛先へ一斉にメールを配信することはないかと思います。
しかし、メルマガや一斉通知・緊急メールなど、大量の宛先へ一斉にメール配信するような場合は、大量のメールを処理する必要があることから、送信元に起因して遅延することがあります。


1)メール文書を生成する処理に時間がかかる

メールを送信するためには、メール文書(コンテンツ)が必要になりますが、このメール文書を生成する処理のパフォーマンスが悪いと、結果的に即座にメールを送ることができず、遅延してしまうことがあります。
1通のメールを送る場合には、時間がかからなくても、数万、数十万件のメール文書を短時間で生成するとなると、当然、件数分の時間が必要になります。
大量の宛先へ一斉送信する場合には、送信元アプリケーションのメール文書生成パフォーマンスが悪いと、メールを送るまでの時間を要し、メールが届くのが遅れます。

解決するには、"ハードウェアまたはアプリケーション性能を向上させる"か"必要要件を満たすメール配信サービスまたはシステムの導入"が必要になります。


2)メールを配信するインフラにボトルネックがある

特に大量のメールを一斉に送信するためには、それに耐えうるインフラも必要となります。
意外と見落とされがちですが、下記が起因してメール送信するための処理能力が足りず、遅延することがあります。

  • ・メール送信に必要なインターネット回線が足りない
  • ・メール送信するサーバーやその他ネットワーク機材のスペック不足
  • ・メール送信に必要なインターネット回線が足りない

など、具体的なボトルネック箇所を特定したうえで、ボトルネックを解消するための対策を取るか、必要な要件を満たすサービスなどを利用することを検討してください。


ISP(キャリア)による通信制限・ブロック

メールを送る側として、最も重要なのが、ISP(キャリア)による通信制限・ブロックです。


1)ISP(キャリア)ごとに適したメールの送り方をしていない

特に大量配信時など、メールを高速に送りたいからといって、ただやみくもに送りつけるだけでは、ISP(キャリア)による通信制限やブロックを受けてしまうこととなります。
ISPとはいっても、規模はさまざまで、メールを受け付けられる許容量もISPによりさまざまです。
そのため、ISPの許容量を超すようなメールを一方的に送りつけたり、ISPの負荷を考えず、通信網を占領するような送り方をした場合には、ISP側でほかのメールを受信できなくなってしまうことを避けるために、メールをブロックすることがあるからです。

では、ISPに対して、負荷をかけずに大量のメールを送るためには、どうしたらよいでしょうか?

メールの受け手側であるISPの負荷とならないようなメールの送り方をISPごとに変えてあげる必要があります。

※最近、"IPアドレスを複数使って送信するから、ブロックされても送れるのでは?"という話を聞くことが多くあります。これは根本的な解決策ではありません。
ISPの負荷となりすぎないよう、最適な送り方をしてあげてください。

しかし、ISPごとに最適化するためには、ISPごとに送り方を変えて検証を繰り返し、最適化を進める必要がありますが、相当な労力とノウハウが必要ですので、自社で対応するのは、なかなか現実的ではないでしょう。
そのような場合は、信頼や実績のあるメール配信システムやサービスを利用することをお勧めします。


2)届かない宛先にメールを送っている(不達アドレスを管理できていない)

届かないメールアドレスを一定量、含んだリストへメールを送った場合、"無作為にメールを送り続けるスパムメールである"とISPから判断され、メールをブロックされる事態に陥ってしまいます。
このような事態を避けるためには、確実に届かないと判断できるメールアドレスは、配信リストの対象から除外してあげる必要があります。


3)スパムメールとして判定されている

メール送信者側が意図しなくとも下記要因によって、スパムメールとして判断され、ISPからのブロックを受け、メールが遅延している可能性があります。

  • ・メールの文書やタイトルにスパムメールが良く使うワードを利用している
  • ・IPやドメインのレピュテーション(※)のスコアが低い
  • ・メール送信サーバーのIPがブラックリストに登録されている

メール遅延の解決は、原因となっている箇所を特定するところから始めます。
原因によって適切な措置を取り、メールの遅延を解消して、受信元に届けられるようにしていきましょう。

※IPレピュテーションについては、過去記事「メールの到達率に重要なIPレピュテーションを理解しよう」をご覧ください。

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