生成AIでメルマガ作成!効果の出る使い方とは?プロンプトも紹介
ChatGPTやGeminiなどの登場により生成AIは人々の生活に浸透してきています。生成AIは文章の生成に優れているため、文章を扱うメルマガなどのメールマーケティングにおいて活用していきたいツールです。
当記事では、生成AIを活用して効果に繋げるメール文章作成方法について解説していきます。
メールマーケティングを
Cuenote FCはハイスピードな大量配信を得意としながら、効果測定や自動処理も可能で大手企業にも選ばれるメール配信システムです。メールマーケティング機能も豊富で、配信数上限はなく送り放題です!
生成AIを使ったメルマガ作成とは?
生成AIとは、さまざまなコンテンツデータを元に学習したAIが、指示に従い新しいデータやコンテンツを生成する人工知能です。代表するツールにはChatGPTやGeminiがあります。
メルマガの作成においても、目的や作成してほしい内容などのプロンプト(指示・命令)を入力することで、一瞬で送るべきメールの案や、文章作成、校正確認などをしてもらうことができます。
人工知能と呼ばれますが、感情や人間的な感覚は持ち合わせておらず、過去のデータを元に生成しているため、人の目で調整していくことも重要です。
生成AIでメルマガ作成のメリットとは?
時間短縮になる
生成AIでは、メルマガの文章は一瞬で作成できます。例えば「甘いリンゴを売るために、メルマガ文章を作成してください。」のようにプロンプトを与えるだけで、メールの件名から内容をすぐに生成されます。
生成AIを活用せず、1から作る場合は、どのような文章構造が良いか・どんなメール件名が良いかサンプルを探して検討するなど時間を要してしまうでしょう。出力された内容が高い効果をもたらすかはさておき、瞬時に出力される生成AIは大きく時間短縮に貢献するツールと言えます。
メルマガ作業者は、他の作業も多く抱えている人が兼任している場合もあり、週1回など定期的に作業が発生します。時間短縮につながることで他の作業に時間を割くことができます。
アイデア出しに最適
生成AIは何個でもアイデアを出してもらうことができます。アイデア出しに自信がある場合でも思いつかない案を出してもらえる可能性があります。
例えば「メール配信システムは配信速度が重要であることをメルマガで伝えたいです。候補となるメールの件名を5個出してください。」とプロンプトを入力すると、一瞬で内容を出力されます。実際にChatGPTで生成された候補は以下の通りです。
- スピードがカギ!配信速度で差がつくメールマーケティング
- あなたのメルマガ、遅れていませんか?配信速度を改善する方法
- 配信速度が遅いと、ビジネスチャンスを逃すかも?
- 配信速度が改善されるだけで、成果が変わる理由
- メルマガの開封率を上げるために、配信速度を見直そう!
いかがでしょうか。メルマガ担当者がアイデア出しに苦労せずとも、一瞬で生成してもらえます。あとは、担当者が良いものを選び、微修正を加えるだけでよいでしょう。
生成AIを使ったメルマガ作成のステップ
生成AIの使い方の流れを、順番を追って解説していきます。
ステップ1:テーマの作成
「メルマガのテーマや方向性をどうすればよいか」を生成AIに考えてもらいましょう。効果を出すためには、具体的なプロンプトを作成することが重要です。実際の例を紹介します。
メルマガのテーマを作成する時のプロンプトの例
テーマの数や中身は自由に変えられます。また「#~~」の部分はより厳密にしていくことで、より具体的な結果が出力されます。
#前提条件
あなたはBtoB商材を扱っているメールマーケティングのプロです。
下記の内容を踏まえ、メルマガのテーマを5個出してください。
#メルマガの目的
法人向けに提供している高速に送ることができるメール配信システムを提供しています。
一度問い合わせたのち、休眠顧客に対して、メルマガで課題を顕在化させて、セミナーに参加させたい。
#ターゲット
30代のマーケティング担当。主にメルマガ担当者
#出力結果は以下のようにしてください
メルマガのテーマ|前提とする課題|解決策
出力結果:一部
プロンプトに10個出してくださいと入力した場合には、以下のものが10個出力されます。プロンプトに出力の結果を指定することにより求めた回答方式になります。
以下は、法人向け高速メール配信システムのセミナー参加を促進するためのメルマガテーマ案です。
1. メルマガの到達率を向上させるための配信速度改善術
前提とする課題: メルマガの開封率やクリック率が思うように上がらない、配信が遅くてタイムリーに届けられない。
解決策: 高速配信システムを導入することで、タイムリーな配信が可能になり、到達率が向上する。これにより、キャンペーンやプロモーションの効果が最大化する。
ステップ2:コンテンツ生成
メルマガのテーマが決まっている場合には、コンテンツの生成をしてもらいます。今回は、ステップ1で出力された、「メルマガの到達率を向上させるための配信速度改善術」を自分で考えたものとし、コンテンツ生成をする場合は以下のようなプロンプトがオススメです。
コンテンツ生成時のプロンプト
#前提条件
あなたはBtoB商材を扱っているメールマーケティングのプロです。
下記の内容を踏まえ、メルマガの件名と文章を作成してください。
#メルマガの目的
法人向けに提供している高速に送ることができるメール配信システムを提供しています。
一度問い合わせたのち、休眠顧客となった顧客に対して、メルマガで課題を顕在化させて、セミナーに参加させたい。
#今回内容を作成してほしいメルマガのテーマ
メルマガの到達率を向上させるための配信速度改善術
#前提とする課題
メルマガの開封率やクリック率が思うように上がらない、配信が遅くてタイムリーに届けられない。
解決策
高速配信システムを導入することで、タイムリーな配信が可能になり、到達率が向上する。これにより、キャンペーンやプロモーションの効果が最大化する。
#ターゲット
30代のマーケティング担当。主にメルマガ担当者
#出力結果条件
メルマガタイトルには数字を入れてください
メルマガの内容は500文字程度にしてください
コンテンツ生成プロンプトの結果
件名: メルマガ開封率を劇的に改善する!配信速度向上の3つのポイント
こんにちは、◯◯株式会社の◯◯(あなたの名前)です。
メルマガの開封率やクリック率が思うように上がらない、配信が遅くて重要なタイミングに情報が届かない...そんな課題にお困りではありませんか?
実は、これらの問題の多くは配信速度が原因です。配信速度が遅ければ、キャンペーンやプロモーションの効果を最大化することができず、顧客の関心を引くタイミングを逃してしまいます。
では、どのように解決すればよいのでしょうか?
1. 配信速度を改善することで、到達率が大幅に向上
メールがタイムリーに届けられることで、顧客がメルマガを見逃すことなく、すぐに反応を得やすくなります。
2. 高速配信システム導入で、配信の安定性を確保
大規模なキャンペーンや多くのターゲットに対しても、高速かつ安定的な配信が可能です。
3. 最適なタイミングでアクションを促進
スピーディーな配信により、リアルタイムでの反応を促進し、キャンペーンやプロモーションの成果を最大化します。
これらの課題を解決するために、私たちの高速メール配信システムがどのように役立つかを、無料セミナーで詳しく解説いたします。
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実際にメルマガは送る量が増えると到達まで遅延します。なかには深夜や業務・授業中に届いてしまうとメールを見逃される可能性があります。生成された文章はポイントをしっかりとらえています。
ただし、生成された文章も必ずしも正しいとは言えません。実際に、出力された内容にある配信速度と到達率の関連性は高くありません。実際には配信速度が上がりタイムリーに届けることで「開封率」があがるという表現が正しいでしょう。
ステップ3:手直しを行う
ステップ2で紹介した通り、生成されたAIは正しい結果を得られるとは限りません。訴求ポイントも誤っている可能性があります。そこで、必ず手直しをします。 また、生成AIは人間ではなく社内の人間でもありません。もっと効果を高めるためにより魅力的になるよう手直しをすると良いでしょう。
メルマガ件名の手直しのポイント
前提としてケースバイケースではありますが、今回出力されたタイトルは以下のように調整できます。
【生成AI】メルマガ開封率を劇的に改善する!配信速度向上の3つのポイント
【手直し案】開封率を劇的に改善!メルマガの配信速度向上の3つのポイント
メルマガ件名は人が一瞬で内容を把握できる冒頭の14文字が重要です。
生成AIの案では、「メルマガ開封率」と開封率が何を指しているか明示しています。しかし、メール配信システム業者からのメルマガだということが分かる前提の場合、「メルマガ」という文字は不要かもしれません。また「改善する」の「する」は無くても伝わります。
手直し案のほうが、簡潔でインパクトを強く打ち出しています。
文章内の手直しについて
さきほど出力された文章を手直しします。ポイントは2つです。
- ムダな部分をそぎ落とし、簡潔にする
- より実態に即した内容に改変する
【生成AI案】
こんにちは、◯◯株式会社の◯◯(あなたの名前)です。
メルマガの開封率やクリック率が思うように上がらない、配信が遅くて重要なタイミングに情報が届かない...そんな課題にお困りではありませんか?
実は、これらの問題の多くは配信速度が原因です。配信速度が遅ければ、キャンペーンやプロモーションの効果を最大化することができず、顧客の関心を引くタイミングを逃してしまいます。
では、どのように解決すればよいのでしょうか?
【手直し案】
〇〇様 メール配信システム「Cuenote」の〇〇です。
メルマガの開封率が思うように上がらない...という課題を抱えていませんか?
実は、配信速度が起因していることもあります。
なぜなら、配信量が多いと数時間単位の配信遅延が発生することもあります。
狙っていない時間にメールが届くことで、キャンペーンの効果が最大化されず、チャンスを逃すことになります。
では、どうすればその問題を解決できるのでしょうか?
いかがでしょうか。メルマガは最初に表示される「ファーストビュー」が重要です。メルマガで「こんにちは」という挨拶は基本的に不要です。また生成AI案は文章として優れているものの、やや冗長的になっており、読者の読む意識を低下させてしまう可能性があります。できる限りコンパクトにしてみましょう。
手直し後を生成AIにチェックしてもらうこともよし
手直し案を作成したら、手直し前と後でどちらが優れているか生成AIに評価してもらうこともできます。生成AIが出力した案の返答として、「以下のように手直ししました。手直し前と後、どちらのほうがよいですか?」などと聞くだけで、具体的なポイントについて解説してもらえます。
実際に比較してもらった回答はコチラ
「〇〇様」や「Cuenote」の名前が冒頭に追加されており、受け手に対する個別感が増しています。これにより、読者は自分に向けたメッセージだと感じやすくなります。
2. 具体的な問題の説明:
手直し後では、「配信速度に起因していることがあります」という表現で、問題の原因が明確に説明されています。元の文章よりも一歩踏み込んだ説明があり、読者はどんな問題が起こりうるのか理解しやすくなっています。
3. 具体的な影響:
「配信量が多いと数時間単位の配信遅延が発生することもあります」という具体的な事例が追加されており、遅延の影響がリアルに感じられます。これにより、読者はより問題の深刻さを理解しやすくなります。
4. 簡潔で読みやすい構成:
行間が空いていることで、内容が視覚的に整理され、読みやすくなっています。元の文章では一文が長く感じられる部分がありましたが、手直し後は短く区切られていて、読者がスムーズに読めるようになっています。
総評:
手直し後の文章の方が、問題を明確にし、読者にとって親しみやすく、かつ理解しやすい内容になっていると思います。パーソナライズの強化や具体的な事例が加わり、読者が直面している課題をより深く理解できるため、手直し後の文章の方がより効果的です。
ステップ4:配信を行う
配信を行うときには生成AIは使いませんが、「ABテスト」ができるメール配信システムがあれば、生成AIの出力したものと、手直ししたもので両方配信することも可能です。
メール配信システムのABテストは、すべての配信先のうち、事前に設定した一部の割合に2パターン送り、検証結果に合わせて残りのアドレスに対して配信します。手直し前も捨てがたい・・・という場合にはABテストを行ってみるのも良いでしょう。
その他の生成AIのプロンプト
校正してもらうプロンプト
てにをはや、誤字脱字を防ぐために生成AIを利用することで時間短縮に繋がります。
あなたはBtoB商材を扱っているメールマーケティングのプロです。
法人向けに提供している高速に送ることができるメール配信システムを提供しています。
誤字脱字や文法での誤り改善点があれば全て教えてください。
記事からメルマガを作成してもらう方法
ブログ記事や資料など既にあるコンテンツを元にメルマガを作成してもらうこともできます。
以下の条件と文章を元にメルマガを生成してください。
#前提条件
メール配信システムを運営しています。
#ターゲット
BtoBのマーケティング担当
生成AIを活用する際の注意点
情報の正確性はよく確認すること
生成AIは、当記事でも紹介した通り、情報が誤っている可能性があります。メルマガ作成の場合、担当者にてよく内容を知っている可能性がありますが、必ず確認しましょう。
個人情報・機密情報の取り扱いには注意
入力した情報は、生成AIの学習データとして扱われるため、個人情報や機密情報を入力してしまうと、そのまま流出してしまう可能性があります。公開してもよい情報のみを入力するようにしましょう。
もっと効果的にメルマガ運用したいなら!
生成AIは非常に便利なツールです。ただし、企業の実態に即して効果の出るメルマガを作成してもらうにはまだまだ課題があります。そのため、メルマガ担当者にはメルマガのノウハウを持ち、効果検証・改善などPDCAを回す必要もあります。
忙しい方や自信がない方などは、メルマガマーケティングのサポートや運用代行を利用して効果的にメルマガ運用をしましょう。当社は、おすすめするメルマガコンサル・運用サービスをコクー社のもと提供しています。
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