工夫のしどころ満載!メルマガの差出人名
メルマガを配信したことのある人なら誰でも、より魅力的な件名をひねり出すために試行錯誤した経験があると思います。
「アパレル、飲料、旅行業界のメルマガ」や「思わずクリックしてしまう件名・サンプル集」でもご紹介しているように、メルマガの件名に関しては、さまざまな調査やアドバイスが行われています。なぜなら、私たちは、"件名がメルマガの開封率を左右する" ということを学んでいるからです。
でも、受信ボックスを改めて見直してみると、表示されている項目は件名だけではありません。
件名の隣には差出人名が並んでいます。差出人名は、どこから送られてきたメールなのかを受信者に示すためのものなので、メルマガの場合、発行する母体の名称がつけられているケースが多いと思います。
スパムと勘違いされてしまう危険性もあるので慎重に検討する必要がありますが、メルマガをリニューアルするタイミングなどに、差出人名について考え直してみることは一考の余地がありそうです。
いま実際に、私が仕事で購読しているBtoBのメルマガの差出人名を眺めてみました。
「XXX株式会社」のように社名をそのまま使っていたり、「XXX運営事務局」や「XX編集部」など部署名を使っていたりするものが多いようですね。そこで、差出人名について、少し調べてみることにしました。
個人名もOK? 海外のメルマガ事情
「どうやってバラク・オバマのメルマガのように最適化するか?(外部サイト)」では、ABテストするべきメルマガの要素を下記の4つに分類しています。
1.件名
2.差出人名
3.本文
4.配信時間
件名、配信時間、そしてメールの内容についてABテストを行なうことは良く知られていますが、この記事の中では、なんと差出人名についてもABテストを推奨しています。
差出人のABテストを行なうにあたっては、いくつかテストのパターンが上げられています。
3つご紹介させてください。
「企業名」VS「マーケティング担当者名」VS「社長名」
差出人名に個人の名前が入っているメルマガは、日本語圏では数が少ないようです。私が仕事で受信しているここ数日分のメルマガを見直してみたところ、1種類だけそのようなメルマガがありました。個人名のあとに会社名が添えられていました。
XXX太郎 株式会社XXXXXXXXXXX
一方、海外から購読しているメルマガは、やはり、差出人名に個人名を使っているものがたくさんありました。いずれも、仕事で購読しているもので、展示会ビジネスやメールマーケティングの情報サイトなど、BtoBの大手企業のメルマガです。ざっと調べてみたところ、社長名ではなく、マーケティング担当者名が使われているパターンが多いようでした。
海外のメルマガは、個人名だけしか入っていないパターンもありますし、個人名のあとに運営事務局や事業名称などの組織名が添えられているパターンもあります。この場合、文字数の関係で、後ろに来る組織名は途中までしか見えません。
差出人名に個人名が入っていると、受信者は、一括で送られてくるメールだということを知ってはいるものの、なんとなく1対1で送られてきたような印象を持ちます。つまり、いわゆるOne to Oneメール的な印象を演出できるメリットがあるということですね。
もう一つ、気づいたことがあります。差出人名として個人名を使っているメルマガの多くは、そのメールを受け取る購読者の名前が本文の中に差し込める機能もセットで利用しており、個人に向けたOne to Oneのメッセージであることをより強調する工夫が施されていました。
「フルネーム」VS「ファーストネーム」
「フルネーム」VS「ファーストネーム」のABテストも推奨されていますが、もし送信者名がファーストネームだけの日本語のメルマガが届いたら、私だったら、ほぼスパムとみなして削除すると思います。
でも、不思議なもので、英語のメールの場合、なぜかそんなに違和感がありません。私が購読しているBtoBのメルマガのいくつかも、ファーストネームだけが差出人名に表示されていましたが、今まで、何の抵抗もなく普通に開封して読んでいました。
ファーストネームで呼び合う習慣のある国では抵抗がないのかもしれませんが、でも、私たちの文化を考えると、親しみ感を増すというよりリスクの方が大きいように思います。
「男性の名前」VS「女性の名前」
さらに、男性の名前を使うべきか、女性の名前を使うべきかというABテストも検討するべき項目として挙げられています。
この方法は、とくにBtoCの業界では一考の余地がありそうです。女性向けのファッョンやメイクアップのメルマガであれば、「ユミル太郎 XXX株式会社」という差出人から送られてくるより、女性名の差出人の方が説得力がありそうです。たしかに、女性向けの情報であれば、おそらく女性の方が詳しいに違いないという想定が働きますね。
見習いたい!BtoCメルマガのアピール力
BtoCのメルマガについて、差出人名を調査してみました。BtoBに比べると、格段に工夫されている差出人名が多いようです。"どのような差出人から送られてくると、もっとも読み手に取って魅力的か?" ということが考え抜かれている差出人名がたくさんあります。
たとえば、コーヒー豆を販売している会社では、「XXX専門店!XXXXX本店」という差出人名を使っています。ただ単に「XXXXX本店」とするよりも、「XXX専門店!」が文頭に被せられることで格段に惹きが良い印象です。
もうどこかのメルマガが使っているかもしれませんが、こんな差出人名はいかがでしょう。たとえば、高級系の食材をオンラインで販売するショップがあったとします。送信者名に「XXXデリ」と、ふつうにショップ名を入れるだけでなく、「グルメ御用達 XXXデリ」とします。
「グルメ御用達」という短いキャッチを差出人名に組み合わせることで、"メルマガを通じて、おいしいものが大好きな人たちに向けて選りすぐりの情報を届けたい" というコンセプトが伝わってきませんか?
注目したいのは、差出人名を工夫することによる相乗効果です。差出人名は件名と並んで表示されます。二つが並ぶことで、件名と差出人名はお互いを引き立て合い、より一層、メルマガを提供する側の意図や目的が受信者に伝わっていくと思います。
私たちユミルリンクの営業企画部も、メルマガを発行しています。
メルマガの送信者名は、ごく普通に、「ユミルリンク株式会社」です。部署名を利用する案を採用するならば、「YMIR 営業企画チーム」という選択肢もありますね。少し、堅苦しいでしょうか?
私たちがターゲットにしている購読者は、メルマガの運用を始めることを検討していたり、もう既にメルマガをビジネスに活用している担当者です。
「メール配信システムを提供する側として、いろいろ情報を提供させていただきます。ご一緒に、もっともっと効果的にメルマガを活用していきましょう!」というのが私たちの思いです。
ですので、「YMIR メルマガ情報部」という差出人名も良いかもしれませんね。
最も効果的で人気のあるデジタルマーケティング施策でもご紹介しているように、メルマガはウェブマーケティングの中でいちばん費用対効果が高いと考えられています。
より一層、メルマガの効果を高めていただけるような情報を探して、今後も皆様にお届けしてまいります。
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メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数42億通・時間700万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
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