フリーメールで簡単にメールアドレスを取得!用途別の使い分けにもおすすめ

公開日:2022/08/15
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 「フリーメール」とは、無料で利用することのできるメールアカウントおよびそのサービスの総称です。従来、メールアドレスは契約する携帯電話会社やISP(インターネットサービスプロバイダ)が提供するサービスとして付与されることが一般的でした。しかしながら、国内では主に2000年代からフリーメールの普及が進み、大手サービスプロバイダのみならずITベンダーやプラットフォーマー等、様々な企業が自社サービスとしてフリーメールを提供するようになりました。

 今回は、特に日本におけるフリーメールとデジタルデバイスの普及、それに伴うコミュニケーションの変化に加え、利用シーンごとの使い分けなど今の時代ならではのフリーメール活用法についてご紹介いたします。


1.フリーメールの歴史と生い立ち


 先日の記事でもご紹介しましたが、国内におけるフリーメールのはしりは1999年にサービスを開始したYahoo! Japanの「Yahoo!メール」でした。

 そのころ日本では家庭用インターネットの高速化が進み、定額制のブロードバンド回線利用が一般的になったことからネットへアクセスできる時間と人数が大幅に増えていました。当然、これらのインターネットユーザーは各自でISPを契約していたのでそれぞれにプロバイダーからメールアドレスが付与されていましたが、インターネットにアクセスできるユーザーが増えたことでやり取りする人の数自体も増え、プライベート、ビジネス、プロモーションと様々な用途でメールが活用されるようになりました。用途別にアドレスを使い分ける、いわゆる「サブアドレス」利用のニーズが増えたことが、当初段階におけるフリーメールの普及を後押しした要素であったと言えます。

 その後、MNP(番号持ち運び制度)の開始に伴いキャリア間の乗り換えが一般的になったことで、乗り換え時に引き継げないキャリアメールアドレスの代わりにフリーメールアドレスをメインの連絡先として使用することが増えていきました。さらにスマートフォンの普及に伴い、利用開始時にOSベンダー(=プラットフォーマー)が支給するメールアドレス(iCloud、Gmail等)がアカウントにバンドルされるようになったことから、今では多くの国民が最低1つ以上のフリーメールアドレスを持つようになりました。

メール閲覧環境の調査結果

 このような経緯からも見て取れる通り、当初フリーアドレスの普及はPCメール用として広がったのち、スマートフォンに代表されるモバイル端末でも使われるようになっていったことが窺えます。今やメールの閲覧環境として最も使われているのはスマートフォンのアプリ、という調査結果もあるほどモバイル端末の普及は目覚ましいですが、一方でPC等他のデバイスと並行・共有してメールの管理をしている人も多いはず。どの環境からでも用意に同期が出来るWebメールの利点も相まって、今やフリーメールは現代における情報インフラの一翼を担うと言っても過言ではないでしょう。


2.フリーメールの主要サービス


 国内でも利用可能なフリーメールサービスについて、主なものをご紹介します。

Gmail(Google)


 お馴染みGoogleが提供するフリーメールサービス。現在ではGoogle DriveやGoogle Meet等同社サービスを一元的に管理できる「Googleアカウント」内の機能の1つとして提供されており、同アカウント名に「@gmail.com」を付したものがそのままGmailにおけるメールアドレスとなります。

 大きな特徴の1つとして「強力な迷惑メール対策」が挙げられます。全世界で20億以上のユーザーを有すると言われるGmail独自の判定技術により、スパムやフィッシングの疑いのあるメールは自動的に「迷惑メール」フォルダに隔離され、自動削除されます。また、通常のメールについても、SNS等のお知らせは「ソーシャル」、販促メールは「プロモーション」といった具合にGmail独自の基準により自動的に振り分けられるため、振り分けの設定をカスタムする手間なく効率的にメールを読み進めることができるのも特徴です。

 加えて、メルマガ登録などの際に有用なのが「エイリアスを簡単に追加できる」ことです。

 エイリアスとは、通常使用しているメールアドレスに追加して利用できる送信元アドレスのことで、例えば通常利用アドレスが「ymirlink1999@gmail.com」の場合、Gmailでは下記2つの方法でエイリアスを追加できます。

①アカウント名の後ろに「+(任意の文字列)」を追加する
例:「ymirlink1999+mailmaga@gmail.com」

②アカウント名の任意の箇所に「.(ピリオド)」を挿入する
例:「ymir.link.1999@gmail.com」

 Googleアカウントに使うことができるのは「英数字のみ」であるため、エイリアスを作成しても他のユーザーのアドレスと重複することはありません。事前の手続きや操作不要で上記ルールに沿った文字列をメールアドレスとして自由に利用でき、エイリアス宛の返信やメルマガ送付は、元となるメールアドレス宛の送信として通常通り届きます(勿論、元のアドレス宛かエイリアスアドレス宛かは確認可能です)。


iCloud(Apple)


こちらもご存じAppleが提供するフリーメールサービスです。iOSを利用する際のIDとしても機能しており、iPhoneやiTunesを利用している方であればiCloudメールが利用可能です。Gmail同様にエイリアスに対応していますが、事前の設定が必要な一方でGmailのような入力規則が無いため、エイリアスアドレスから元となるアドレスを辿ることは出来ない仕様になっています(エイリアスの作成数には上限があります)。


Yahoo!メール(Yahoo! Japan)


 インターネットサービス大手・Yahoo! Japanの提供するフリーメールサービスで、これも「Yahoo! ID」の文字列に「@yahoo.co.jp」を付したものがそのままメールアドレスになる仕様となっています。Yahoo! メールではエイリアスを「セーフティアドレス」と呼称しており、プレミアム会員でなくても最大10個までエイリアスを追加することが出来ます。なお、セキュリティの観点上6カ月間利用が無いとすべてのメールが削除されるため、利用頻度が高くないアドレスの場合は注意が必要です。


Outlook.com(Microsoft)


 Microsoftが提供するフリーメールサービスで、以前は「hotmail」の名称でも広く普及していました。WordやPowerPointなどのMicrosoft Officeファイルのプレビューをメール内で実行出来ることや、クラウドストレージサービスOneDriveとの連携が容易であるなど、Microsoft社の他のサービスとの相性が良いことが特徴です。


3.フリーメールがもたらしたコミュニケーションの変化


 電子メールが普及し始めたころはまだ「電話・手紙の代替手段」としての性質が強く、プライベートな間柄におけるやり取りや、店舗などの問い合わせ窓口での応対等「フォーマル・オフィシャル」な用途が主流でした。メールアドレスの付与数も限られていたため、1人に1つ、もしくは家族で1つのアドレスが宛がわれることも少なくなかったはずです。当然、アドレスを周知する範囲は限られ、利用シーンも限定的でした。

 フリーメールの登場によりメールアドレスを所有することが容易になり、またインターネット・スマートフォンの普及によって誰もが気軽にメールを扱える時代となったことで、メールの流通量は増えました。一方、メールアドレスそのものの位置づけも変化し、それまでは純粋に「連絡先情報」であったのが、WebサービスのID代わりに用いられ、ひいてはスマートフォン利用時のアカウントにバンドルされるまでになり、メールアドレスそのものの発行数も増えました。

 企業にアドレスを知らせる機会が必然的に増えたことから、それまで個人間のやり取りがメインであったメール通信の領域において、企業からのマーケティング・プロモーションに加え、各種通知(予約、購入、発送、約定など)での利用が増え、受信トレイには実に様々な送信元からありとあらゆるメールが届くようになりました。かくして、メールアドレスは単なる連絡先としての意味合いを脱し、受信トレイというコミュニケーションハブへのアクセス情報として、デジタルマーケティングにおける重要な役割を果たすようになりました。


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4.フリーメールは「用途別」に使い分ける時代に


 上記で述べた通り、受信トレイに様々な内容のメールが届くようになったことで、単純にトレイ内でのラベリングではなく「用途別にアドレスを使い分けたい」というニーズも増加してきました。例えば、プライベート用とメルマガ受信用とでは知らせる範囲を変えたいと考えるのは自然なことですし、就職・転職等一時的かつ重要なライフイベントのためにメールアドレスを準備したいというニーズもあるでしょう。

 フリーメールはその語源通り誰もが「フリー」で利用することができる一方で、当然ながら同じ文字列はアドレスに使えませんので、希望する文字列が既に誰かに使われていると利用できません。先日、Yahoo!メールが新ドメイン「ymail.ne.jp」の提供を開始しましたが、理由の1つに「@yahoo.co.jp」アドレス発行数の増加による取得難易度の高さを挙げていました。同一ドメインでの既発行数が増えれば、当然利用可能な文字列は限られてきます。特に、シンプルなものであればあるほど先に使われてしまいますので、今から同ドメインで新規にアドレスを発行しようとなると、覚えにくく長大な文字列にならざるをえません。Yahoo! が「就職などでシンプルな文字列のアドレスを持ちたいニーズに対応」することを今回のドメイン追加の目的として掲げていることからも、メールアドレスを用途別に使い分ける機会が増えていることが見て取れます。

 使い分けるにあたっては、複数のフリーメールサービスを活用することも有用でしょう。

 例えば、強力なラベリング機能とエイリアスの作成が容易かつ制限なく行える利点を活かし、メルマガはGmailのアドレスを使い「(アドレス文字列)+(メルマガ毎の識別子)@gmail.com」といった形で管理を行う、フォーマル/カジュアルな対人コミュニケーションは元のアドレスを類推できない他サービスのエイリアスを活用するといった方法が考えられます。また、仕事上のやり取りが発生する場合、Office作成ファイルの取り回しが容易なOutlookを活用するといった具合に、それぞれの持つサービスとの相性を鑑みて用途を分けていくこともできるでしょう。

 いずれにしても、今やフリーメールは単体でのサービス提供というよりは、提供元であるプラットフォーマーのエコシステムの一部として機能していることから、提供元の他のサービスとの連携を前提とした仕様になっていることが大半です(フリーメールのストレージも多くの場合提供元が別途提供するクラウドストレージに容量がバンドルされています)。ストレージ、オフィスツール、ビデオ通話システム等、既に利用しているサービスとの繋がりから使い分けることも出来るでしょう。

 また、複数のアカウントを保持しておくことで、何らかの理由でアカウントに入れなくなったり、ネットワーク障害などによりサービス自体が利用不可になったりした際のバイパスとして機能させることが出来ます。特に、リクルート用途など、絶対に見落とせない連絡を行う時にURLやファイルなど電話では送れない内容の送付先として、予備のアカウントを準備しておくと安心です。


5.おわりに


 今回は、日本におけるフリーメールの普及の歴史と活用法についてご紹介しました。

 今回取り上げた主要なサービス以外にも、2000年~10年代にかけて日本には多くのフリーメールサービスが存在していました。その大半は検索ポータルサイトや無料で開設できるブログサービスを提供していた国内外の企業によるもので、母体となるサービスの提供終了や他社サービスと統合されていく中で姿を消していった歴史があります。

 他方、現在もサービスを継続している大手が提供するフリーメールは、クラウドストレージや他のコミュニケーションツールなどを包括したサービス群の1つとしての位置づけとなっていますが、ストレージやオフィスツール、各種ストリーミングサービス等が有料である中でメールサービスの基本利用は無料となっています。翻って、フリーメールのサービスがユーザーに対する訴求効果が高いことの現れとも捉えることができ、各社が利便性やセキュリティの向上に継続的に取り組んでいることもひとえに、質の高いメールサービスがユーザーを呼び込むきっかけとなるとともにエコシステムの価値向上に繋がると考えていることの証左と言えるでしょう。人々のコミュニケーション、企業のマーケティングを進化させるメールサービスの発展に、今後も注目です。

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