メールの到達率に重要なIPレピュテーションを理解しよう

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メール配信の「到達率を上げるには、IPレピュテーションが重要」です。

では、このIPレピュテーションとは、どのような仕組みなのか。また、IPレピュテーションの評価を上げるには、どのようなことが必要かを解説していきたいと思います。

IPレピュテーションの仕組み

IPレピュテーションとは、その名の通り"IPアドレスにおける評判"(reputation)を評価し、インターネットにおける通信を制限したりする仕組みのことです。

インターネット上では、迷惑メール(スパムメール)の増加やアクセスするだけでマルウェアを送り込まれたり、ウィルス感染したりする悪質なWEBサイトもあります。

そのため、インターネットの安全を守るためには、迷惑メールを送っていないか、悪質なWEBサイトを提供していないか評価し、スコア化(点数化)する必要がありました。

その評価をIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)単位でスコア化した情報を提供するのがIPレピュテーションです。

なぜ、IPレピュテーションがメールの到達率に関わるのか?

メールを受信するISPでは、日々増加する迷惑メール(スパムメール)対策のひとつとして、IPレピュテーション(もちろん、IP以外のレピュテーションもあります)を用いています。

ISPでは、IPレピュテーションのスコアをもとに、評判の悪いIPアドレスからのメールは、

 ・メールの受信の制限、または受付を停止する

 ・メールの受信を停止する

 ・迷惑メールとして、フィルタリングする

という対策をしています。

つまり、IPレピュテーションのスコアが悪いIPアドレスからメールを送った場合、迷惑メールとして判断される確率が高くなることから、到達率が下がる要因となるのです。

IPレピュテーションの例

IPレピュテーションは、どのように評価されるのか?

レピュテーションの評価には、さまざまな評価項目がありますが、メールに関する評価項目例として、以下のような評価項目があります。

 ・IPアドレスがブラックリストに載っているか

 ・過去に迷惑メールなどを送っていないか

 ・メールのコンテンツやタイトルに迷惑メールやフィッシング詐欺で使われるような言葉が使われていないか

 ・メール受信者から"迷惑メール"申告されていないか

このように評価(レピュテーション)は、さまざまな評価項目をもとにスコア化されていきます。

他ユーザーの影響を受けることもある

メルマガなど大量のメールを一斉送信するには、専門の技術やノウハウが必要なことから、メール配信サービスを利用されている方がほとんどだと思います。

しかし、メール配信サービスを利用している場合、意図せず他ユーザーの影響を受けてしまうことがあります。

一般的なメール配信サービスでは、メールの送信用IPアドレスは、複数のユーザーで、共用しているケースがほとんどです。

そのため、自分は正当なメールの運用をしていたとしても、IPアドレスを共有している他ユーザーが迷惑メールを送った場合、IPレピュテーションのスコアが下がり、同じIPを共通利用しているユーザーまで、影響を受けてしまうことがあります。

ただし、メール配信サービスの提供元では利用者に対して、

 ・迷惑メールを送らないよう、契約で定めている

 ・ユーザーの事前審査を行っている

 ・法人のみ利用できる

 ・万が一、迷惑メールが送られた場合、そのユーザーの利用を停止する

など、レピュテーションのスコアが下がらないよう、さまざまな対策を取っているサービス提供社もいます。

また、他のユーザーとリソースやIPアドレスなどを共有せず、占有できるサービスを提供している提供社もありますので、一度確認してみると良いと思います。

どうすれば、IPレピュテーションで良い評価を保てるか?

DNSを正しく設定する
メール配信に必要なDNSを正しく設定しましょう。

なりすまし対策を行う
SPFDKIMなど、メールのなりすまし対策を行いましょう。

メールのコンテンツは、受信者にとって、良い情報を提供する
正しい運用をしていても、受信者が「迷惑メール」という評価をした場合、レピュテーションのスコアは下がってしまいます。 そのため、ユーザーに有益なコンテンツを提供することで、「迷惑メールではない」という評価を多く集められるようになれば、逆にスコアは上がってきます。

届かなくなったアドレスはクリーニングする
届かないアドレス宛に必要以上にメールを送ることは、不特定多数に迷惑メールを送っていることと同様です。
そのため、届かないアドレスは正しくクリーニングし、リストをきれいな状態に保ちましょう。

メールアドレスは正しい方法で収集する
正当な方法で収集している方がほとんどだと思いますが、インターネット上からメールアドレスを収集して、メールを送ることはやめましょう。
ISPや特定の機関では、不正なアドレスが収集されていないかを特定するため、特定のアドレスをスパムトラップとして、利用しています。そういったアドレス宛にメールを送った場合、スコア品質を下げることになります。

このようにIPレピュテーションは、メールの到達率を左右する重要な要素のひとつですが、IPレピュテーションが高いからといって、迷惑メールのフィルタやISPからのブロックを受けないということではありません。
他にも重要な要素がありますので、複数の対策を実施して、メールの到達率を高めましょう。

後日、レピュテーション要素のひとつであるドメインレピュテーションについて、書いていきたいと思います。

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