SMSの送信元表示はなにがよいのか。送信元の偽装についても紹介
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SMSの送信元表示とは?
SMS(ショートメッセージサービス)の送信元表示は、メッセージを送信した携帯電話番号やサービス名、会社名を指します。 通常、SMSを受信すると、受信者はメッセージの送信元(送信者の電話番号またはサービス名)を確認できます。これにより、受信者はメッセージの送信元を信頼し、必要に応じて返信や対応を行うことになります。
しかし、SMSの送信元は偽装されることがあるため、注意が必要です。SMSフィッシングやスパムメッセージなどのセキュリティ上の問題が発生する可能性もあるため、最近ではSMSの送信元偽装を防ぐための取り組みも進められています。
この記事では、キャリアごとのSMSの送信元表示についてや送信元の偽装についてや対策も併せて紹介します。
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キャリアごとの送信元表示の違いとは?
送信方式による違い
SMSの送信方式には「国内網」と「海外網」があります。
「国内網」は、国内キャリア直収とも言われ、国内の通信網を利用してSMSを送信する方法です。「海外網」は、海外の通信網を利用してSMSを送信する方法です。
国内でSMSが送信される場合、通常は携帯電話番号が送信元として表示されます。これは、国内の通信事業者やキャリアが直接関与しており、国内のSMS仕様や規制に基づいています。送信元情報は比較的信頼性が高いと考えられます。
海外からのSMSや国際的なSMSは、複数の通信事業者や国を経由して送信されることがあります。この場合、送信元の表示に関しては異なる制約や規制があるため、一貫性がないことがあります。一部の国では、携帯電話番号の他にも特定のサービス名やショートコードを使用することがあります。
SMS送信サービス利用時の送信元表示
SMS送信サービスを使ってSMSを送信した場合、送信元番号の表示にはサービス提供者による違いがあります。ここでは3種類の表記について紹介します。
電話番号表記
電話番号表記とは、SMSの送信者が電話番号を設定して送信した際の表記です。SMS送信サービスは送信者が任意の電話番号を決めて送信が可能です。 希望する電話番号を送信元として表示できるため、あらかじめ電番番号を伝えておいたりWebサイト上で送信元番号を公開しておくことによって安心して開封してもらえます。
しかし、キャリアごとに異なる電話番号で送る仕様となっているため、ユーザーが使用しているキャリアに応じた電話番号を事前に伝える必要があり、その複雑さがデメリットとなります。
アルファベット表記
アルファベット表記とは、SMSの送信者がアルファベットを設定した際の表記です。 送信した人が一目でわかるように表示されるのが特徴となり、企業が送信する際には会社名や店舗名などより認知されている表記を使用することで受信者に確認してもらいやすくなります。
しかし、SMS送信者が自由にアルファベットの文字列の中で設定することができるため、送信元を偽装した表記で送信することも可能となり、信頼性は低くなります。 また、アルファベット表記を設定するときは一般的に海外キャリアの通信網を使用することになるため、スマートフォン側の設定で海外からのSMSにフィルターをかけられていると到達率が低くなることもあります。
海外からの送信は国内直収に比べSMSの送信費用が安くなるが、到達率・開封率が低下するというリスクも生じるため注意すべき表記方法になります。
「0005」から始まる最大10桁の共通番号表記
「0005」から始まる最大10桁のSMS専用の送信番号を共通番号といいます。携帯キャリア4社(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイル)による審査を通過した企業のみに発行されます。 この番号を送信元として表示するものが共通番号表記です。
携帯キャリア4社(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイル)による審査を通過した信頼性の高い企業のみに発行されます。電話番号表示やアルファベット表示と比べても信頼性が高く、より安心してメッセージを確認してもらえます。 しかし、共通番号の発行には費用もかかるため、用途や自社の状況に合わせた使用するかの判断が必要になります。
それぞれの表示方法のメリットデメリットまとめ
SMSの送信元表示の方法にはそれぞれメリットもデメリットもあります。目的や自社の方針に合ったものを選ぶことが大切です。
上記の図を見てわかる通り、電話番号表示では自社の希望の番号で設定が可能なため、番号をあらかじめ周知しておくことでユーザーが安心して開封できるというメリットがあります。 その反面、キャリアごとに異なる番号をユーザーに案内する複雑さがデメリットになります。
アルファベット表示では企業名や店舗名などの表示により認知がされやすいというメリットがある反面、なりすましやフィッシングといった送信元偽装によるリスクが高いというデメリットがあります。
共通番号表示では、審査を通過した正規な企業として電話番号表示よりも安心して開封されるというメリットがある反面、費用がかかるというデメリットがあります。
(おまけ)「+○○」と表記されるケースについて
SMSの送信元表示が「+81」から始まる番号で表示されるケースがあります。これは以下3つのケースが考えられます。
①海外からのSMS送信
「+81」は国際電話で日本に電話をかけるときに使用します。国際電話の識別番号「+」、日本の国番号が「81」となるため、「080-1234-5678」という番号に国際電話をかけるときには「+81-80-1234-5678」にかけます。
SMSを送るときも同様で、海外から日本にSMSを送る場合には「+81」を使う必要があります。
②海外の送信サービスからのSMS送信
海外網を利用している送信サービスから日本にSMSを送信する場合、「+81」が付与されます。
③国際ダイヤルアシスト
国際ダイヤルアシストとは国際電話をする際や国外へSMSを送る際に、自動的に国際電話の識別番号である「+」と国番号(日本の場合は「81」)を付ける機能です。
国内でSMSを送る場合でも国際ダイヤルアシストの誤作動により識別番号と国番号がつくことがあります。
海外網を利用した送信元偽装について
近年、海外網を利用したSMSの送信元偽装が多々見られます。個人のみならず、ビジネスシーンでの被害報告もあります。送信元偽装はSMSの信頼性を低下させる要因になるため、ここではどういったものなのかを簡単に紹介します。
送信元を偽った迷惑SMSは、アルファベットを送信元として自由に設定できる海外網のサービスを利用しています。会社名やサービス名、店舗名などの固有名詞でSMSを送れれば相手から認知されやすく、確かに開封率も上がるかもしれません。 しかし、この仕組みを利用した利用したSMSの送信元偽装が増えることで、お客様からの信頼を失うリスクもあります。
一例として、「Amazon」を装ったメッセージの送信が多数見受けられます。送信元をAmazonと装って「Amazonサービス規約違反のため、ログインが制限されています。ご確認ください」 といったメッセージをSMSで送信し、SMSに記載されたURLをタップするとAmazonの正規サイトと似たフィッシングサイトが表示されます。そのままID、PASSなどの情報を入力すると個人情報が盗まれるという流れになっています。 他にも本物の社名から一文字だけ変えた偽装表示による送信も見られます。よく見ればわかるものも一目では気づきにくい巧妙な偽装が増えてきています。
このようなSMSの仕組みを利用した偽装を「SMS」と「フィッシング」を掛け合わせた言い方で「スミッシング」と呼ばれています。
キャリアごとの迷惑SMS対策方法
ここでは、国内の主要キャリアが行っている迷惑SMSへの対策方法を紹介します。
〇 KDDI
・迷惑SMSブロック機能(詳しくはこちら)
・サポートページにて迷惑SMSの防止方法を公開(詳しくはこちら)
〇 NTTドコモ
・あんしんセキュリティ(迷惑SMS対策)(詳しくはこちら)
・SMSの拒否設定のやり方をサイト上で公開(詳しくはこちら)
〇 ソフトバンク
・迷惑SMS対策機能(詳しくはこちら)
・サポートページにてSMSの迷惑メール拒否設定方法を公開(詳しくはこちら)
各社でそれぞれの迷惑SMSを防ぐ取り組みを行っていることがわかります。どのキャリアも機能として迷惑SMSを拒否する機能が装備されているため、年々迷惑SMSへの対策は強化されていることがわかります。 また、各社のWebサイトにも迷惑SMSへの対策に関する情報が公開されているため気になる方は見てみてください。
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国内で事業を行っているベンダーであっても海外網を使用してSMSを送信しているものもあります。しかし、Cuenote SMSは国内主要4キャリアのみ使用しているため、受信者にも安心して開封してもらえます。国内キャリアとの接続のみにしているため送信元の表示は希望の電話番号または共通番号のみとなっています。
折角料金を払ってSMSを送信するのであれば、しっかりと届けたい、見てもらいたいという方がほとんどだと思います。SMS送信サービスを選定する際は、"国内直収かどうか"この点を重要視して探してみてください。
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