どうする? Gmail対策
Gmailは、メールクライアントのシェアにおいて、たいてい上位に食い込んでくる人気クライアントです。
利用するユーザーに利便性を提供し、より安全にメールを利用してもらうために、Gmail はさまざまな改良を行っています。利用者側にすればありがたいことなのですが、一斉メールを配信する事業者側からすれば、ある日突然、メールが届かなくなったり、いつの間にか迷惑メールに振り分けられていたりというリスクを抱えることになります。
「自分たちは、きちんと許諾を取って配信しているから大丈夫」と安心していませんか?送信者側として知っておくべきポイントを3つご紹介します。
ポストマスターツール
昨年(2015年)9月、Gmailは、大量のメールを送信する送信者に向けて、ポストマスターツールというサービスを公開しました。
ポストマスターツールで確認できることは下記です。
・ユーザーがそのメールを迷惑メールとして処理しているか
・送信方法が Gmail が推奨する方法に沿っているか
・メールが相手に届かない場合の原因
・メールを安全な方法で送信しているか
メール配信システムの送信ボタンをクリックしたからといって、一斉メールがすべての受信者に確実に届くとは限りません。
ポストマスターツールを利用すれば、自分のドメイン名から送ったメールが、Gmailクライアントで迷惑メール判定されているかどうか確認できるので、運用の改善に役立ちます。
ブロック機能
言うまでもありませんが、迷惑メールは、迷惑メールフォルダに振り分けられ、迷惑メールではないメールは受信トレイに届きます。では、そのメールが迷惑メールかどうか、Gmail側はどのように判定しているのでしょうか?この分類を左右するのがユーザーからの報告です。
同じく昨年(2015年)9月、Gmailは、受信ブロック機能を公開しました。「必要がない」と判断したメールに対して、受信者側が意思表示できる機能です。「このメールは要らない」と、ユーザーが判断した場合、いとも簡単に下記をクリックすることができてしまいます。
「受信者に許諾を取って送っているから大丈夫」とは言い切れません。
たとえば、そのメルマガに興味がなくなったとき、正式な配信解除の手順を踏まないで、この場所をクリックする受信者がいるかもしれません。この受信ブロック機能を使われないようにするためには "配信解除を分かりやすくすること" が必須です。
配信解除の場所が見つけにくいメールを送っていませんか?いま一度、オプトアウトの運用方法を見直してみてください。
通信時の暗号化に関する認証機能
さらに、今年(2016年)の2月、Gmailは新たな認証機能を追加しました。
TLS(Transport Layer Security)の暗号化に対応していないメールサービスを送信者側が利用している場合、鍵の開いた赤い南京錠のアイコンが表示されるようになりました。
Gmailのヘルプ「通信時のメールの暗号化(TLS)」には、下記のような注意が促されています。
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受信メールの閲覧時に赤い錠が表示される場合:
そのメールは送信時に暗号化されませんでした。通常、この場合は対処法がありません。
特に慎重に扱うべき情報がメールに含まれている場合は、送信者にメールのサービスプロバイダ
へ連絡するよう伝えてください。
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メールプロバイダが安全な接続を通じてメールを送信していない場合、メールは傍受を受けやすい状態になっています。しかし、TLS が広く普及すれば、メールを傍受することが今よりずっと難しくなります。
赤い鍵マークが表示されないようにするためには、TSL暗号化に対応したサービスを利用することをお勧めします。
*「Gmail」は、Google, Inc.の商標または登録商標です。
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